ゼロから始める王様の詰まし方講座 第9回「合い利かずの詰み」

飛び道具
(飛車・角・香)
を使った王手に対して、
守りの駒(合駒)が効かない状態
「合(あ)い利(き)かず」
について解説します。

「合駒」は王手を防ぐ有効な手段ですが、
攻撃側の駒の利き
(攻撃範囲)
が守備側を上回っている場合、
その合駒は無意味なものとなります。

1. 合い利かず(無駄合い)とは

飛車・角・香による
遠くからの王手に対して、
王様との間に駒を置いて遮ることを
「合駒(あいごま)」と言います。

しかし、
その合駒を打った場所に
攻撃側の利きが十分にあり、
取っても局面が好転しない場合を
「無駄合い」
または
「合い利かず」と呼びます。

詰将棋のルールでは、
無駄合いは行わないものとされているため、
合い利かずの状態で王手をかければ、
その時点で「詰み」となります。

2. 合駒が有効かどうかの判断基準

合駒が有効かどうかは、
その地点における
「利きの枚数」で判断します。

合い利かず(詰み)

攻撃側の利きの枚数 > 守備側の利きの枚数。

合駒をしてもすぐに取られてしまい、
王様が助かりません。

有効な合駒(不詰め)

攻撃側の利きの枚数 ≦ 守備側の利きの枚数。

合駒を取ると、
守備側の別の駒で取り返されてしまい、
王手を継続できなくなります。

3. 注意すべき特殊なケース

単純な枚数計算だけでなく、
以下の点にも注意が必要です。

逆王手(ぎゃくおうて)

合駒や移動によって
王手を防ぎつつ、
同時に相手の王様にも
王手をかけ返す手法です。

自分も王手を受けている状態になるため、
非常に強力な防御となります。

利きの遮断

合駒を「あえて取らせる」ことで、
後ろに控えている
大駒(角など)の利きを遮り、
王様の脱出路を確保する
テクニックもあります。

学習のポイント

指差し確認

慣れないうちは、
王手をしているライン上の各マスについて、
自分と相手の駒が
何枚ずつ効いているか、
一つひとつ数える習慣をつけましょう。

数的優位を築く

遠くから王手をかける際は、
そのライン上に自分の別の駒
(金や銀など)
も効かせておくことで、
合駒を無効化しやすくなります。

合い利かずの仕組みを理解することで、
遠くからの王手で
鮮やかに王様を仕留める力が身につきます。

TOP