ゼロから始める王様の詰まし方講座 第7回「駒を成ろう ~歩・銀・桂・香~」

駒をパワーアップさせる
「成る」という行為と、
その後の動き・ルールについて要約します。

将棋では
特定の条件を満たすと駒を裏返し、
性能を向上させることができます。

これにより、
歩や銀といった駒が
より強力な戦力に生まれ変わります。

1. 成った後の駒の動き

・歩(ふ)
・銀(ぎん)
・桂(けい)
・香(きょう)
の4種類の駒は、
成るとすべて「金」と同じ動きになります。

と金(ときん):歩が成ったもの。
成銀(なりぎん):銀が成ったもの。
成桂(なりけい):桂馬が成ったもの。
成香(なりきょう):香車が成ったもの。

もともとの駒の動きに加え、
金のように
前後左右や斜め前に動けるようになるため、
王様を詰ませる際に
「金」の代わりとして非常に重宝します。

2. 「成る」ための条件とルール

駒を成ることができるのは、
以下の条件を満たした時です。

敵陣に関わる移動

自分から見て
奥の3段目以内(敵陣)に
「入る時」
「敵陣内を移動する時」
「敵陣から出る時」
のいずれかで成ることができます。

一度成ると戻せない

その駒が盤上にある限り、
成る前の状態に戻すことはできません。

持ち駒を打つ時は成れない

駒を新しく打つ時は
必ず成る前の状態で打ちます。
成った状態で打つことはできません。

強制的に成るケース

盤の端に到達し、
成らないと
次の移動先がなくなる場合
(歩や香車が1段目、桂馬が1段目または2段目)
は、必ず成らなければなりません。

3. 「成る」と「成らず」の使い分け

通常は成った方が強力ですが、
あえて「成らない(ならず)」
を選択する戦略もあります。

元の動きを活かす

銀や桂馬などは、
成ると
「斜め後ろ」や
「独特のジャンプ」
といった元の動きができなくなります。

元の動きの方が
王手をかけるのに適している場合は、
あえて成らない方が
正解になることがあります。

歩は成るのが基本

歩に関しては、
と金になることが
完全な上位互換(性能向上)となるため、
特別な理由がない限り
成るのが一般的です。

学習のポイント

「金」の動きを復習する

成り駒の動きはすべて金と同じです。

第1回で学んだ
「頭金」などの詰みの形を、
成り駒を使って
再現する練習をしましょう。

取られても安心

成った駒が相手に取られた場合、
相手は「成る前の状態」で
その駒を使うことになります。

そのため、
低コストで高い戦果を上げられる
「と金」による攻めは
非常に効率が良いとされています。

「成る」を使いこなし、
盤上の駒を最強の布陣に進化させて
王様を追い詰めましょう。

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